キッチンを選ぶとき、天板や扉の色、収納の使いやすさにはこだわっても、シンクや水栓は
「特に拘りがなく、何でもいい」と考えていませんか?
しかし、キッチンの印象や使い勝手に大きく左右するのが、実はシンクと水栓です。
一般的なステンレスシンクやクローム色の水栓だけでなく、カラーを統一することで、空間全体の完成度が大きく変わり、見る方も使う方も、より満足度の高い水廻りになります。
そこで今回ご紹介するのが、ドイツ生まれのキッチンシンク・水栓ブランド
「BLANCO(ブランコ)」 です。
BLANCO(ブランコ)国内販売元 |Let’s think
カラーバリエーションが豊富なシンク、デザイン性の高い水栓、そして日々の調理を快適にする機能性。
BLANCOは、シンクを単なる洗い物の場所ではなく、キッチンを構成する重要なデザイン要素として考えたい方におすすめのメーカーです。
今回は、BLANCOの生い立ちから、シンクの素材やカラー水栓の魅力、選び方のポイントまで詳しくご紹介します。
※紹介に使用している写真はメーカー様のHPより抜粋しております。
1. BLANCOとは?ドイツ生まれのキッチンブランド
BLANCOは、1925年にドイツで創業したキッチンシンク・水栓の専門ブランドです。
創業者はハインリッヒ・ブランク(Heinrich Blanc)。
創業当初は、家庭でお湯を使うための金属製の容器などを製造されていたようです。
当時は、調理や洗浄に使うお湯を家庭で確保することが、当たり前ではありませんでした。
BLANCOは、そうした暮らしのニーズに応える製品から事業をスタートさせました。
シンクメーカーからキッチンの水まわり全体を提案するブランドへ
BLANCOの歴史を語るうえで重要なのが、シンクの進化です。
1950年代にはステンレス製シンクの製造に力を入れ、シンクの機能性やデザイン性を発展させてきました。
さらに、1981年にはSILACRONという素材を使用したカラーシンクを展開。
シンクを単なる設備としてではなく、キッチン全体のデザインに合わせて選ぶという、新しい可能性を広げました。
その後も、独自の複合素材であるSILGRANIT(シルグラニット)をはじめ、素材やカラー、使い勝手の研究を進めています。
現在はシンクや水栓だけでなく、浄水関連の製品や収納、ゴミ分別システムなども含め、キッチンの水まわりを総合的に提案するブランドへと発展しています。
1925年の創業から100年を超える歴史を持ち、ドイツのものづくりを背景に、世界各国で製品を展開しているメーカーです。
※メーカーの歴史はBLANCO公式サイトの企業沿革を参考にしています。
BLANCOの魅力は「デザイン・素材・機能」のバランス
BLANCOの特徴は、単におしゃれなシンクや水栓を製造していることではありません。
注目したいのは、次の3つです。
① デザイン性
シンクや水栓の形状、色、仕上げを選び、キッチンのインテリアに合わせたコーディネートができます。
② 素材へのこだわり
ステンレスに加え、独自の複合素材SILGRANITなどを展開。素材ごとの質感や特徴を生かしたシンクを選べます。
③ 日々の使いやすさ
水栓の吐水機能やシンクの形状、調理をサポートするアクセサリーなど、毎日の作業を快適にする工夫が盛り込まれています。
デザイン性だけでも、機能性だけでもない。
このバランスが、BLANCOをキッチン選びの候補に入れたい理由です。
2. BLANCOのシンク|カラーでキッチンの印象を変える
BLANCOを検討するうえで、まず注目したいのがシンクのカラーバリエーションです。
日本のキッチンでは、ステンレスシンクが一般的ですが、海外のキッチンでは、天板や扉と色を合わせたカラーシンクも選択肢のひとつです。
BLANCOでは、ステンレス製シンクに加え、SILGRANITを採用したカラーシンクなどを展開しています。
SILGRANIT(シルグラニット)とは?
SILGRANITは、BLANCOが展開する独自の複合素材です。
石のような質感を持ち、落ち着いたマットな印象のキッチンと相性がよい素材です。
メーカーによると、素材の約80%を石英砂が占める構成が特徴です。
天然石そのものとは異なりますが、一般的なステンレスシンクとは異なる、重厚感のある表情を楽しめます。
また、日常のお手入れのしやすさも考慮されています。
ただし、傷や汚れ、熱などへの耐性は、素材の特性や使用条件によって異なります。使用上の注意や清掃方法は、採用する製品の取扱説明書で確認しましょう。
カラーシンクの主な色
BLANCOのSILGRANITシンクでは、応じてさまざまなカラーが用意されています。
色として、次のようなカラーがあります。
| カラー | 色の特徴 | おすすめのキッチン |
|---|---|---|
| アンスラサイト | 深みのあるダークグレー | ブラック・ダークグレー系 |
| ブラック | 空間を引き締める黒 | モダン・インダストリアル |
| ホワイト | 明るく清潔感のある白 | ホワイト・北欧系 |
| ソフトホワイト | 柔らかな印象の白系 | ナチュラル・ミニマル |
| タルトゥフォ | 温かみのあるニュアンスカラー | ベージュ・グレージュ系 |
| ボルケーノグレー | 深みのあるグレー系 | グレー・セメント系 |
| ロックグレー | 落ち着いたグレー系 | グレージュ・モダン系 |

※上記は26年10月時点のカラー展開です。
採用時には、対象モデルのカラーと国内での取扱状況を確認してください。
また、排水パーツにかんしても、4種のカラーリング選択が出来、ちょっとしたことですが、より満足度の高い意匠を目指すらな、標準のステンレスパーツと付け替えて楽しむこともできます。

おすすめ① ブラックのシンクで引き締まったキッチンに
ブラックのシンクは、キッチン全体を引き締めたい場合におすすめです。
▼black (ブラック)

例えば、次のような組み合わせが考えられます。
- ブラックのシンク
- マットブラックの水栓
- グレー系のセラミック天板
- グレージュやダークグレーの扉
このように色を揃えることで、設備の存在感を抑えながら、素材の質感を引き立てることができます。
特に、直線的でシンプルなデザインのオーダーキッチンでは、シンクと水栓の色を合わせることで、統一感のある仕上がりになります。
一方、ブラックは水垢や白っぽい汚れが目立つこともあります。
水質や使用状況によって見え方が異なるため、デザインだけでなく、お手入れの方法も確認しておきましょう。
おすすめ② グレー系のシンクで上質なミニマル空間に
近年のキッチンでは、白や黒だけでなく、グレーやグレージュを基調とした落ち着いたデザインも人気です。
▼volcano grey (ボルケーノグレー)

こうした空間では、シンクだけが明るいステンレス色だと、そこだけが目立ってしまう場合があります。
グレー系のシンクを選べば、天板や扉との色のつながりをつくりやすくなります。
例えば、
- ライトグレーのセラミック天板
- グレージュのフラット扉
- ロックグレー系のシンク
- サテン系の金属水栓
という組み合わせ。
色のコントラストを抑えながら、素材の違いによって空間に奥行きを持たせることができます。
華やかさよりも、素材感やディテールの美しさを重視したい方におすすめの考え方です。
おすすめ③ ベージュ系のシンクで温かみのあるキッチンに
木目やベージュ系の天板を使ったキッチンでは、シンクも温かみのある色にすると、空間全体が柔らかな印象になります。
▼tartufo (タルトゥフォ)

例えば、
- オーク系の木目扉
- ベージュ系の天板
- タルトゥフォなどのニュアンスカラーのシンク
- サテンゴールド系の水栓
といった組み合わせです。
金属の光沢を控えめにし、シンクや水栓の色を統一することで、ナチュラルでありながら上質なキッチンを演出できます。
ただし、シンクと天板の色を完全に揃える必要はありません。
少し色味を変えたり、素材の質感に差をつけたりすることで、単調にならず、より洗練された印象に仕上げられます。
3. BLANCOのシンクは形状や設置方法も選べる
シンク選びでは、色だけでなく、形状や設置方法も重要です。
BLANCOでは、シリーズに応じて、さまざまな形状や設置方法のシンクを展開しています。
| 品番 | 有効幅 | カラー | アクセサリー |
| SUBLINE (サブライン) | 3種(320/500/800) | 7種 | 4種 |
| ETAGON (エタゴン) | 1種(700) | 7種 | 2種 |
| PLEON (プレオン) | 2種(545/630) | 7種 | 4種 |
アンダーマウント設置

天板の下側にシンクを取り付ける方法です。
天板とシンクの境界をすっきり見せやすく、モダンなキッチンと相性のよい納まりです。
調理中に天板上のゴミや水分をシンクへ移動させやすい点もメリットです。
ただし、天板の素材や加工方法によって採用できる納まりが異なるため、設計段階での確認が必要です。
SUBLINE(サブライン)、ETAGON(エタゴン)、PLEON(プレオン)の3種共、対応可。
オーバーマウント設置

天板の上にシンクの縁を乗せて、段差をつけて納める方法です。
シンクの存在感が増し、立体的な印象深さのあるデザインに出来ます。
どの天板との組合せに対しても、対応が出来る形になるので、あえて段差を付ける選択をデザイン的に取り入れるのもいいです。
PLEON(プレオン)のみ、対応可。
ワークステーション型のシンク
シンクを単に水を流す場所としてではなく、調理を行う作業スペースとして活用する考え方もあります。
モデルによっては、専用アクセサリーを組み合わせ、シンク周辺での下ごしらえや洗浄作業を効率化できます。
例えば、まな板や水切り用のアクセサリーなどを活用することで、限られたキッチンスペースを有効に使いやすくなります。
Foldable gridフォルダブルグリッド

Ash compound chopping boardチョッピングボード(アッシュ)

ただし、付属品や対応アクセサリーはモデルごとに異なります。
シンクのサイズだけで判断せず、実際にどのような作業をしたいかを考えながら選ぶことが大切です。
4. BLANCOのカラー水栓|シンクと合わせて選ぶ楽しさ
BLANCOは、シンクだけでなく、水栓にも力を入れているメーカーです。
水栓は、毎日手に触れる設備であり、キッチンの中でも視線が集まりやすいアイテムです。
形状や色を変えるだけで、キッチンの印象が大きく変わります。
BLANCOの水栓は、シンクと同色展開及び、水栓限定カラーも品番により選択可能。
カラー水栓の主な選択肢
| カラー | 色の特徴 | おすすめのキッチン |
|---|---|---|
| アンスラサイト | 深みのあるダークグレー | ブラック・ダークグレー系 |
| ブラック | 空間を引き締める黒 | モダン・インダストリアル |
| ホワイト | 明るく清潔感のある白 | ホワイト・北欧系 |
| ソフトホワイト | 柔らかな印象の白系 | ナチュラル・ミニマル |
| タルトゥフォ | 温かみのあるニュアンスカラー | ベージュ・グレージュ系 |
| ボルケーノグレー | 深みのあるグレー系 | グレー・セメント系 |
| ロックグレー | 落ち着いたグレー系 | グレージュ・モダン系 |
| サテンプラチナ※ | 落ち着いたメタリック系 | グレージュ・モダン系 |
| サテンゴールド※ | 高級感のあるゴールド系 | ゴージャス・ラグジュアリー系 |
| ダークスチール※ | 深みのあるメタリック系 | ブラック・ダークグレー系 |
上記はコーディネートを考えるための分類であり、すべての仕上げが全モデルに設定されているわけではありません。※印のカラーは選択モデルが限定されています。
水栓の色をシンクと合わせる
カラー水栓を選ぶ際におすすめしたいのが、シンクとの色の組み合わせを考えることです。
例えば、ブラックのシンクにブラックの水栓を合わせれば、統一感のあるモダンな印象になります。
一方、グレーのシンクにステンレス系の水栓を合わせると、金属の質感がアクセントになります。
また、ベージュ系のシンクにサテンゴールドの水栓を組み合わせれば、柔らかな色合いの中に上質な印象を加えられます。
重要なのは、必ず同じ色に揃えることではありません。
キッチンの扉や天板、取っ手、照明など、ほかの要素とのバランスを考えながら、統一する部分とアクセントにする部分を決めることです。
ソープディスペンサーで魅力倍増
シンクと水栓だけではなく、ソープディスペンサーもカラー展開されており、選べるデザイン形状は1種のみですが、カラーに応じて可動しない本体部のカラーor全体カラーが合わせられるので、拘りの詰まったオーダーキッチンを造りたい方にはオススメの商品です。


洗剤ボトルが表に出ず、水廻りのテイストが統一出来ることが、綺麗に保ちたくなる秘訣でもあります。
5. おすすめのコーディネート3選
ここでは、BLANCOのシンクと水栓を使ったキッチンのコーディネート例をご紹介します。
STYLE 01|ブラック×グレーのモダンキッチン
おすすめ:シンプルでシャープなデザインが好きな方
- シンク:ブラック
- 水栓:マットブラック
- 天板:ダークグレーのセラミック
- 扉:チャコールグレー
- 床:グレー系タイル
シンクと水栓の色を揃え、天板や扉も落ち着いた色でまとめたコーディネートです。
設備の色数を抑えることで、素材の表情や直線的なデザインが引き立ちます。
空間全体をモノトーンで統一したい方や、ホテルライクなキッチンを目指す方におすすめです。
STYLE 02|グレージュ×ステンレスの上質なミニマルキッチン
おすすめ:落ち着いた色合いと素材感を重視する方
- シンク:グレー系
- 水栓:ステンレス系
- 天板:ライトグレーのセラミック
- 扉:グレージュのマット仕上げ
- 床:オーク系フローリング
グレー系のシンクとステンレス系の水栓を組み合わせた、色のコントラストを抑えたコーディネートです。
水栓の金属感がさりげないアクセントになり、単調になりやすいグレージュの空間に変化を加えます。
派手さよりも、長く使える落ち着いたデザインを重視する方におすすめです。
STYLE 03|ベージュ×ゴールドのナチュラルキッチン
おすすめ:木の温かみと上品さを両立したい方
- シンク:ベージュ系
- 水栓:サテンゴールド系
- 天板:アイボリー系
- 扉:オークやウォールナット
- 床:ナチュラルオーク
ベージュ系のシンクと温かみのある金属色を組み合わせたコーディネートです。
木目の質感を生かしながら、水栓をアクセントにすることで、ナチュラルな雰囲気の中に上質さを加えます。
北欧風のキッチンや、柔らかな色調でまとめたインテリアとも相性のよい組み合わせです。
※上記はコーディネートの考え方を示す例です。実際の色や仕上げは、採用する製品のラインアップをご確認ください。
シンク&天板組合せイメージ確認
メーカーHPにて、各種天板とシンクの相性が確認出来るコーディネートページがありますので、検討中の天板とシンクのイメージを写真で見比べる事が出来るので、オススメです。
コーリアンのヘーゼルナッツ天板に、各2種のシンクを合わせたイメージになります。

イメージを見るだけでもワクワクします。
6. シンク・水栓を選ぶ際の注意点
BLANCOのシンクや水栓は、デザイン性に優れていますが、実際に採用する際にはいくつか確認しておきたいポイントがあります。
① 国内での取扱状況を確認する
海外メーカーの製品は、海外公式サイトに掲載されていても、日本国内で同じ製品を購入できるとは限りません。
また、カラーやサイズ、付属品などの設定が国内向け製品と異なる場合もありますので、日本向けのサイトでの確認してください。
採用したい製品が決まったら、国内の取扱窓口に品番や仕様を確認しましょう。
国内在庫されている事が基本ですが、販売状況や出荷先・出荷中のトラブルなどで、遅延等発生する場合も有るので、希望納期に間に合うかどうかも合わせて確認してください。
② シンクの寸法とキャビネットを確認する
シンクは、サイズだけでなく、ボウルの深さや排水位置、設置方法なども重要です。
特にオーダーキッチンでは、次の項目を確認する必要があります。
- キャビネットの幅と奥行き
- シンク本体の外形寸法
- ボウルの寸法と深さ
- 排水金具の位置
- 水栓との位置関係
- 天板の加工方法と取付条件
シンクの外形寸法がキャビネットに収まっていても、排水金具や配管のスペースが不足することがあります。
設計の初期段階で、製品図面を確認しておくことが大切です。
③ 水栓の取付条件を確認する
水栓についても、デザインだけで決めるのは避けたいところです。
確認したいのは、次のような項目です。
- 取付穴の径
- 天板の厚みと取付可能範囲
- 給水・給湯の接続条件
- 水栓本体の高さと吐水位置
- 引き出し式の場合のホース収納スペース
- 窓や吊戸棚との干渉
- 浄水機能をつける場合の設置条件
海外製水栓は、製品によって接続仕様などが異なる場合がありますが、日本で展開されている商品に関しては、接続仕様なども他水栓と同等での対応が可能です。
④ お手入れ方法を確認する
カラーシンクやカラー水栓は、見た目の美しさだけでなく、日々のお手入れも重要です。
例えば、ブラック系のシンクでは、水質や使用状況によって水垢が目立つ場合があります。
その場合はクエン酸など酸ベースの洗剤を使ってカルキ除去を推奨されてますが、金属製の排水金物の腐食を起こしてしまう可能性があるので、酸ベースの洗剤を使用したあとは、十分に水を流すお手入れを推奨されています。
また、水栓に関しては、スポンジの柔らかい面での清掃を基本とし、中性洗剤の利用と仕上げにマイクロファイバークロスで乾拭きを推奨されています。
8. まとめ|シンクと水栓も合わせてキッチンをデザインする
今回は、ドイツ生まれのキッチンブランドBLANCOをご紹介しました。
1925年の創業以来、シンクを中心に素材やデザイン、機能性を発展させてきたBLANCO。
その魅力は、シンクや水栓を単なる設備としてではなく、キッチン全体を構成する重要な要素として考えられることです。
ラボ長がよくオススメするのは、やはりシンク・水栓の同一カラーコーディーネートです。
シンクはサイズ重視で【SUBLINE800-U】
このサイズは多くのキッチンで標準的に採用されているステンレスや樹脂系のシンクと同等サイズです。

水栓はカラー数が多い【LINUS-S】
ゴールドやスチール、サテンの色見は魅力的で、シンクと合わせる以外の範囲も対応できるので、シンクを特注でサイズや形状変更されたい場合、ステンレスでの製作がほとんどなので、それに対しての全体コーディネートから、水栓カラーの選択をする場合に重宝します。

あと、引出にセットできるダストボックスも展開されておりますが、その案内はまた別記事にて紹介します。


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