「キッチンの水栓は、とりあえずシルバーでいい」
「デザイン性のあるグースネック形状でいい」
そう考えていたのは、少し前までの話かもしれません。
現在のキッチン水栓は、クロームやシルバーだけでなく、マットブラック、ブラッシュドニッケル、ステンレス系、ダークグレー、グラファイト、ブロンズ、ゴールド系など、キッチンのインテリアに合わせて選べる仕上げが増えています。
さらに、
- 手をかざすだけで吐水・止水できる「タッチレス」
- ホースを引き出してシンクの隅まで洗える「ハンドシャワー」
- 浄水器を内蔵した「浄水機能付水栓」
- シャワー・整流などを切り替えられる「多機能吐水」
- タッチ操作で吐水・止水できる機能
- ウルトラファインバブル
など、使い勝手を大きく変える機能も登場しています。
一方で、カラーと機能を両方こだわるほど、価格・納期・施工条件も複雑になります。
そこで今回は、
LIXIL・TOTO・hansgrohe(ハンスグローエ)・GROHE(グローエ)・Delta(デルタ)・KOHLER(コーラー)・Dornbracht(ドンブラハ)・SANEI(サンエイ)
の8メーカーを比較しながら、キッチン水栓の選び方を整理します。
結論|キッチン水栓は「機能」と「色」を別々に考えない
水栓選びで重要なのは、
①形
②機能
③カラー・質感
④キッチンとの組み合わせ
⑤施工条件
⑥納期
の6項目です。
特にデザイン性の高いオーダーキッチンでは、単純に「ブラック水栓」と決めるのではなく、
ブラックなのか、黒に近いグレーなのか?
マットなのか、金属感があるのか?
水栓単体で目立たせるのか、シンクや取手と馴染ませるのか?
まで考えると、完成度が大きく変わります。
8メーカー比較|キッチン水栓の特徴
※価格は2026年時点で確認できる国内メーカー希望小売価格・国内流通価格などをもとにした「おおよその目安」です。
海外ブランドは販売店・輸入仕様・仕上げによって価格が大きく変わるため、最終的には品番単位で確認してください。
| メーカー | 国・ブランド | 主な水栓タイプ・機能 | カラー・仕上げの目安 | 価格帯の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| LIXIL | 日本 | シングルレバー、ハンドシャワー、タッチレス、浄水、ミネラル浄水 | 代表的なナビッシュで3色 | 約3~22万円 | タッチレス・浄水・国内施工性 |
| TOTO | 日本 | シングルレバー、ハンドシャワー、タッチレス、水ほうき、浄水 | 代表モデルで3色 | 約4~16万円前後 | 水はねを抑える水ほうき水栓が特徴 |
| hansgrohe | ドイツ | シングルレバー、引出し、Pull-out、Select、3種類吐水など | 代表的なM54で4色 | 国内流通で約10~25万円程度 | ミニマルな形と機能のバランス |
| GROHE | ドイツ | シングルレバー、ハンドシャワー、浄水、SmartControlなど | シリーズにより複数色 | 約6~20万円程度 | デザインとカラーの選択肢が豊富 |
| Delta Faucet | アメリカ | Pull-down、タッチ、タッチレス、ShieldSprayなど | Trinsicで6色の展開 | 国内流通で約7~20万円程度 | 機能とカラーの組み合わせが豊富 |
| KOHLER | アメリカ | Pull-down、Pull-out、タッチレス、セミプロなど | シリーズにより多数 | 国内流通で約10~27万円程度 | インテリア性の高い仕上げが豊富 |
| Dornbracht | ドイツ | シングルレバー、2ハンドル、Pull-down、プロスプレーなど | 多彩な高級仕上げ | 約25~40万円以上 | 水栓そのものをデザインアイテムにできる |
| SANEI | 日本 | シングルレバー、ハンドシャワー、分岐、浄水、ファインバブルなど | 商品により2色以上 | 約2~15万円 | 国内メーカーらしい価格・施工性とデザイン性 |
LIXILでは「ナビッシュ」に自動センサー、ホース引き出し、浄水、スポット微細シャワーなどを組み合わせたモデルがあり、代表モデルではブラック・クロームの2色展開が確認できます。
TOTOもタッチレス水ほうき水栓LFで、クロームめっき・ブラッシュドニッケル・ブラッシュドブラックの3色を展開。側面センサーによる操作と幅広シャワーが特徴です。
hansgroheのTalis M54は、Chrome・Matte Black・Stainless Steel系・Brushed Black Chromeの4仕上げが用意され、Select操作や引出しスパウトなどを組み合わせられます。
GROHEでは、例えばEssenceにハードグラファイト、クールサンライズ、ブラッシュドクールサンライズ、ブラッシュドウォームサンセットなど複数の仕上げが用意されています。
キッチン水栓の「種類」を知る
水栓は、まず機能に関する種類を理解すると、選択時に迷いがなくなります。
1.シングルレバー水栓

最も基本的なタイプ。
レバー1本で、
- 水量
- 温度
を操作します。
機能を絞ることで価格を抑えやすく、故障リスクや操作の分かりやすさという面でもメリットがあります。
多くの水栓がこの方式と現在はなっており、基本の選択となるので、あまり意識せずともこのタイプの事がほとんどです。
2.ホース付き水栓

吐水口部分を引き出して使えるタイプ。
シンクの隅や大型の鍋、シンク自体を洗うときに便利で、多く方に採用されている仕様です。
特にオーダーキッチンでは、シンクサイズが大きくなることがあるため、見た目だけでなく実際のシンク寸法との組み合わせで選ぶことが重要です。
メーカーによっては、プルダウンやハンドシャワーなど、名称が異なる場合もありますが、使い方は概ねどの水栓も同じです。
またメーカーによって、ホース部分の素材が異なる場合もあるので、細部に拘る方は内部までチェックしてみてください。
3.タッチレスタイプ
現在、人気が高まっている機能の一つです。
手や物をセンサーに近づけることで、吐水・止水ができます。
特に、肉や魚を触った後に水栓を触りたくないというシーンで効果を発揮します。
LIXILのナビッシュでは、自動センサーによる吐水・止水に加え、先端のタッチレスセンサーやホース引き出しなどを組み合わせたモデルがあります。
TOTOのタッチレス水ほうき水栓LFは、水栓側面にセンサーを配置しており、手についた泡や水滴で水栓本体を汚しにくいことも特徴です。
海外メーカーでもコーラーもタッチレスセンサー付きモデルがあります。
5.多機能水栓
「多機能」と一言でいっても内容は様々です。
例えば、
- 整流
- 泡沫
- シャワー
- スプレー
- 浄水
- タッチレス
- タッチ操作
- Pull-down
- Pull-out
- ファインバブル
などがあります。
ただし、機能が多ければ良いとは限りません。
使わない機能まで追加すると、
- 価格が上がる
- 操作が複雑になる
- 故障時の確認箇所が増える
- 浄水カートリッジなどのランニングコストが発生する
といったデメリットもあります。
メーカー別|どんな人に向いている?
LIXIL|タッチレス・浄水を重視するなら
LIXILの代表格が「ナビッシュ」です。
タッチレスだけでなく、
- 自動センサー
- 先端タッチレス
- ホース引き出し
- 浄水
- エコハンドル
- スポット微細シャワー
など、日常の使いやすさを重視したモデルが豊富です。
また、ナビッシュではブラック、シルバーの2色を選べるモデルがあり、センサータイプや浄水有無も選択できるので、センサー必須な方は特に選択幅が広がるのでお勧めです。
あと、乾電池式もあるので、水栓だけ交換してタッチレス機能のナビッシュにする事も可能です。
(交換出来るかどうかは、既存の状況によりますので、必ず交換可否の確認は事前に行ってください)
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向いている人
- タッチレスが欲しい
- 浄水機能も欲しい
- 国内メーカーの安心感を重視したい
- オーダーキッチンでも施工性を重視したい
代表的な価格イメージ
ナビッシュはモデルによって約10~22万円程度。
例えば2026年時点で、H6浄水器ビルトイン形は通常モデルが168,000円、ブラックが223,000円などとなっています。
TOTO|「水ほうき」という使いやすさ
TOTOの大きな特徴が「水ほうき水栓」です。
一般的な一点集中型のシャワーとは異なり、幅広い水流で洗い物をしやすくしています。
タッチレス水ほうき水栓LFでは、側面センサーによる吐止水、幅広シャワー、エコシングル機構などを採用しています。
そして意外に重要なのがカラー。
代表的なタッチレス水ほうき水栓LFでは、
- クロムめっき
- ブラッシュドニッケル
- ブラッシュドブラック
の3色があります。※TOTOキッチン選択時。
「ブラック水栓=真っ黒」ではない
TOTOのブラッシュドブラックのように、黒の中にも金属感やブラッシュ感を残した仕上げがあります。
これは、「マットブラックだと少し強すぎる」という場合の選択肢になります。
hansgrohe|ミニマルなキッチンに強い
hansgroheは、ドイツらしいミニマルなデザインと機能性のバランスが魅力です。
代表的なTalis M54では、
- Pull-out
- Pull-down系
- Select操作
- マグネット収納
- シャワー切替
- 複数のスパウト形状
などを選択できます。
特にM54では、
- Chrome
- Matte Black
- Stainless Steel Finish
- Brushed Black Chrome
の4仕上げが設定されています。
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注目したいのが「Brushed Black Chrome」
これは単純なマットブラックとは違い、黒+金属感+ブラッシュド感を持つ仕上げです。
そのため、「ブラックキッチンに合わせたいけれど、真っ黒な水栓は少し重い」という場合に非常に使いやすいカラーです。
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GROHE|カラーで選びたい人に強い
GROHEは、
- Minta
- Zedra
- Essence
- K7
- Zedra SmartControl
- 浄水器水栓
など、幅広いシリーズを展開しています。
例えばEssenceでは、
- クローム
- スーパースチール
- ハードグラファイト
- クールサンライズ
- ブラッシュドクールサンライズ
- ブラッシュドウォームサンセット
などの仕上げが確認できます。
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ハードグラファイトは要注目
黒より少し柔らかく、グレーやガンメタルに近い印象。
グレージュ、木、石、セラミックなどとの組み合わせにも合わせやすいカラーです。
※受注生産品となっていることが多いので、納期は要確認です。
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Delta|「色+機能」を両立したい人に
Deltaはアメリカの水栓メーカー。
特にTrinsicシリーズなどは、シンプルな直線的デザインに多彩な機能を組み合わせられます。
代表的なTrinsicでは、
- Arctic Stainless
- Black Stainless
- Champagne Bronze
- Chrome
- Matte Black
- Polished Nickel
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という6種類の標準仕上げが確認できます。
さらに、
- Touch2O
- Touch2O.xt
- MagnaTite
- DIAMOND Seal
- ShieldSpray
などの機能があります。
「水栓を触りたくない」だけではない
DeltaのTouch2Oは、完全なタッチレスだけではなく、水栓のスパウトやハンドルに触れることで吐止水するという考え方。
料理中の手の甲や腕などで操作したい場合にも便利です。
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KOHLER|インテリア性の高い水栓を選びたい
KOHLERはアメリカを代表する水まわりブランド。
キッチン水栓では、
- Purist
- Simplice
- Tone
- Crue
- Malleco
- セミプロフェッショナルタイプ
などがあります。
Simpliceでは、
- Pull-down
- 3機能スプレー
- Sweep
- Boost
- タッチレス
などを選択できます。
カラーについても、
- Polished Chrome
- Vibrant Stainless
- Matte Black
- Vibrant Brushed Moderne Brass
- Vibrant Brushed Bronze
- Vibrant Titanium
- French Gold
など、かなり幅広い仕上げがあります。
KOHLERの面白いところ
「ブラック」だけでも、マットブラックだけでなく、
マットブラック+ブラッシュドブラスのようなツートン仕上げもあります。
水栓を単なる設備ではなく、家具・インテリアの一部として見せたい場合に面白い選択肢です。
Dornbracht|水栓そのものをデザインにする
Dornbrachtはドイツの高級水栓ブランド。
TARA、VAIA、MEM、SYNC、META SQUAREなど、建築・インテリアとの一体感を重視したシリーズを展開しています。
33870875-00 リラインス 1穴型シングルレバーキッチン用混合栓(ヘッド引き出しタイプ) ドンブラハ タラウルトラ価格:194,810円(税込、送料別) (2026/10/10時点) |
TARAでは、
- Chrome
- Brushed Chrome
- Platinum
- Brushed Platinum
- Champagne
- Durabrass
- Brushed Durabrass
など、多彩な仕上げが展開されています。
さらにMETA SQUAREでは、
- Champagne
- Brushed Champagne
- Dark Chrome
などの新しい仕上げも採用されています。
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「高いから良い」ではない
Dornbrachtは価格だけを見ると非常に高価ですが、
水栓をキッチンの設備ではなく、家具・建築の一部として考える場合には、他メーカーとは違う価値があります。
特に高級オーダーキッチンでは検討する価値があります。
SANEI|国内メーカーでデザインと価格を両立
SANEIは国内メーカーでありながら、近年はデザイン性の高いシリーズも増えています。
例えばIENIでは、
- グースネック
- ハンドシャワー
- ウルトラファインバブル
- マットブラック
などを展開しています。
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また、cyeではレトロモダンなデザインを採用。
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一般的なシンプル水栓だけでなく、デザイン重視の選択肢も増えています。
価格面も魅力
SANEI公式オンラインショップでは、一般的なワンホール混合栓からデザイン性の高いIENIまで、約2万円台から14万円台程度の商品が確認できます。
「海外製までは必要ないけれど、普通のクローム水栓では物足りない」
という人には、かなり面白い選択肢です。
高級路線
SANEIが展開している「VERSE(ヴァース)」は、ラグジュアリー(ハイエンド)向けの新しいブランドです。
SANEIが培ってきた水まわり製品の技術や品質をベースにしつつ、デザイン性や素材、手ざわり、使い心地に極限までこだわり抜いた高級ライン(ハイエンドブランド)として位置づけられております。
完全受注品で価格は20万以上になります。が、それ以上の価値がある!とメーカー一押しの水栓です。
洗面・風呂用の水栓もあるので、興味のある方はどんな商品か見てください。

「クローム以外」で選ぶなら、この4系統に注目
カラー水栓というと、近年ではすぐに「ブラック」が思い浮かびます。
キッチン本体もダーク系のカラーが人気で採用が多く、水栓メーカーも流行に合わせて開発されているので選択肢も増えています。
しかし、実際にはブラック以外にも魅力的な選択肢があります。
① ブラッシュド系
代表例:
- ブラッシュドニッケル
- ブラッシュドステンレス
- ブラッシュドプラチナ
- ブラッシュドブラッククローム
特徴は、金属感を残しながら、クロームより落ち着いて見えること。
「ブラッシュド(Brushed)」とは、英語で「ブラシをかけた(起毛させた)」という意味で、主にファッションや美容、素材の仕上げに使われる言葉です。
木や石との相性が非常に良く、個人的にもオーダーキッチンでは使いやすい仕上げだと思います。
② グレー・グラファイト系
代表例:
- ハードグラファイト
- ブラックステンレス
- ダーククローム
- ブラッシュドブラッククローム
「ブラックは強すぎる」という場合の有力候補。
グレージュ、モルタル、セラミック、石目などと組み合わせると、非常に落ち着いた印象になります。
グラファイト(黒鉛・石墨)は、炭素(C)原子だけでできた鉱物(炭素の同素体)のことですが、水栓での意味合いは素材そのものが炭素で出来ているのではなく、素材に近しい仕上げになっている意図で使われています。
③ ブロンズ・シャンパン系
代表例:
- Champagne Bronze
- Cool Sunrise
- Brushed Cool Sunrise
- Brushed Champagne
- Durabrass
- Brushed Durabrass
ゴールド系ですが、鏡面ゴールドとは違い、ブラッシュドやくすみ感のある仕上げを選べば派手になりにくいのがポイント。
木質キッチンやウォームグレーとの相性が良いカラーです。
④ ブラック系
ブラックにも、
- マットブラック
- ブラックステンレス
- ダーククローム
- ダークプラチナ
などがあります。
「黒」という名前だけで判断せず、実物サンプルで比較することが重要です。
「同じデザインで色だけ変える」という選び方
水栓選びでおすすめしたいのが、形を先に決めて、カラーを比較する方法です。
例えば、
ミニマルなグースネック
クローム
↓
ブラッシュドニッケル
↓
ブラック
↓
グラファイト
と比較する。
すると、
「ブラックは格好いいけれど、キッチンには少し強い」
「ブラッシュドニッケルなら落ち着いている」
という判断がしやすくなります。
これは、キッチンのカラーコーディネートでは非常に有効です。
水栓を選ぶときの「おすすめカラーコーディネート」
グレージュキッチン
おすすめ:
ブラッシュドニッケル
ハードグラファイト
ブラッシュドブラッククローム
ブラック単色より、少し金属感のあるカラーが合わせやすいです。

木質キッチン
おすすめ:
ブラッシュドニッケル
ブラッシュドプラチナ
ブロンズ
シャンパン系
木の温かみと金属の質感を組み合わせると、家具のようなキッチンになります。

ブラックキッチン
おすすめ:
ブラック
ブラックステンレス
ダーククローム
ブラッシュドブラック
完全なブラックで統一する方法もありますが、あえて少し金属感のある黒を選ぶと、全体が重くなりすぎません。

白・明るいキッチン
おすすめ:
クローム
ブラッシュドニッケル
ステンレス系
水栓を機器やシンクと合わせてアクセントにするならブラックで揃えるのも有効です。

採用時に必ず確認したい「施工条件」
ここは、プロの方には特に重要なポイントです。
① 取付穴径
水栓によって、
- φ33~35
- φ35~39
- φ33~47
など対応範囲が異なります。
海外製水栓の場合は、日本製キッチンとの組み合わせで穴径・固定方法・給水接続を必ず確認しましょう。
キッチンを新調される場合は、問題ないですが、リフォームで既存キッチンに対して水栓のみ入れ替える場合には注意が必要です。
② 水受け容器
引き出し式・シャワー式の水栓では、ホースを伝って水滴がキャビネット内に落ちる場合があります。
GROHEでも、ヘッド引出しタイプでは水受け容器の使用を推奨している商品があります。
オーダーキッチンでは、
「水栓だけ決めて終わり」ではなく、水受けまで含めて設計する
ことが重要です。
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③ 電源
タッチレス水栓の場合、
- AC100V
- 乾電池
など電源方式があります。
LIXILのナビッシュにも乾電池式があります。
新築なら電源計画で有無を決められますが、リフォームでは電源確保が問題になる場合があります。
④ 浄水カートリッジの交換
浄水機能付き水栓は、本体価格だけで比較してはいけません。
確認したいのは、
- カートリッジ価格
- 交換周期
- 入手方法
- カートリッジの設置位置
です。
小さいカートリッジの仕様だと、多くが3~4か月に1度の交換。大きなカートリッジだとほとんどが1年での交換となってます。
海外製水栓で特に注意したい「水圧」
海外製水栓は、デザインだけで選ばないことが重要です。
ヨーロッパでは日本より水圧が高い地域も多く、水栓側に器具抵抗を設けている場合があります。
Dornbrachtも、日本で使用する場合に必要水圧が確保できないと、流量不足や機能低下につながる可能性があると案内しています。
そのため、「高級=どんな住宅でも問題なく使える」とは限りません。
特に、
- 高層マンション
- 井戸水
- 給水圧が低い住宅
- 特殊な給水設備
では、事前確認をおすすめします。
特に問題になるのは、給湯経由のお湯の水圧で、給湯器の水圧や水量などで切り替わる最低限の水圧が確保出来ない場合、お湯が出ない。という事態になる場合もあります。
納期は「水栓の種類」より「仕上げ」で変わることもある
水栓の納期で注意したいのが、標準色と特殊色では納期が大きく違うことです。
GROHEでも受注発注品・限定在庫品などがあり、商品によって在庫状況が異なります。
Dornbrachtでは、国内在庫品について通常約2か月のところ約1週間で届けるラインアップがあります。
一方、過去のDornbrachtのカラー展開では、標準的な在庫品が約1週間なのに対し、ダークプラチナマット仕上げでは約4か月という例もありました。
GROHEにも、特注仕様で正式受注後約4か月とされる商品があります。
在庫品なのかどうか、欠品はしていないかもチェックは必須です。
つまり
「水栓の納期」ではなく、「品番+カラー+仕様」の納期を確認することが重要です。
オーダーキッチンでのおすすめ発注タイミング
納期が2~4か月程度掛かる水栓に関しては、キッチン製作前に発注を書けないと間に合わない場合もあるので、希望商品が納期の掛かる物だと、先行発注対応は必須です。
水栓選びで失敗しやすい5つのポイント
失敗① デザインだけで決める
写真では格好良くても、実際には
「吐水位置が高すぎる」「シャワーが使いにくい」「お手入れしにくい」
ということがあります。
失敗② カラーだけ合わせる
ブラックの水栓でも、
マットブラックとブラックステンレスでは全く印象が違います。
キッチン扉、取手、照明、シンク、機器などとの相性まで確認しましょう。
失敗③ タッチレスなら何でも便利と思う
センサーの位置や反応方法によって使い勝手が違います。
「どこに手をかざすのか」「水量・温度調整はどうするのか」
まで確認するのがおすすめです。
失敗④ 海外製を納期確認せず採用する
特にカラー水栓は注意。
標準色なら在庫があっても、特殊色になると受注生産になることがあります。
予算と納期の把握が必須です。
失敗⑤ 水栓とシンクを別々に選ぶ
実はここが非常に重要です。
例えば、大型シンク+低い水栓では鍋を洗いにくくなります。
逆に、小型シンク+高いグースネックでは水はねが増える可能性があります。
水栓は必ず、シンク・天板・キッチン寸法とセットで考えましょう。
最近はシンクカラーと水栓カラーを合わせられるメーカーもあるので、使い勝手と意匠を同時に満たすことが出来るものもあるので、また別記事でまとめますので、検討時には確認してみてください。
➡BLANCOシンク・水栓
まとめ|水栓は「設備」から「インテリア」へ
現在のキッチン水栓は、「水を出すための設備」というだけではありません。
タッチレス、浄水、シャワー、ファインバブルなどの機能に加えて、
ブラック
グラファイト
ブラッシュドニッケル
ブラッシュドプラチナ
ブロンズ
シャンパン
ダーククローム
など、インテリアに合わせて選べる仕上げも増えています。
だからこそ、水栓を選ぶときは、
「何色にするか」だけではなく、
「どんな質感にするか」
まで考えることが大切です。
特にオーダーキッチンでは、
水栓を最後に選ぶのではなく、
キッチンの素材・シンク・取手・照明などと一緒に選ぶ。
これだけでも、完成したキッチンの印象は大きく変わります。
そしてプロが採用する場合は、
デザイン → 機能 → カラー → 施工条件 → 水圧 → 電源 → 納期
まで確認して初めて「採用できる水栓」になります。
「ブラックの水栓が欲しい」というところから一歩進んで、「このキッチンには、どの黒が合うのか?」まで考えてみる。
それが、これからのキッチン水栓選びでは重要になってくるのではないでしょうか。
メーカー選びを簡単に整理すると
タッチレス・国内施工性重視
→ LIXIL・TOTO
ミニマルデザイン+機能
→ hansgrohe・GROHE
カラー+多機能
→ Delta・KOHLER
最高レベルの意匠性・高級感
→ Dornbracht
国内メーカー+デザイン+価格バランス
→ SANEI
という考え方が分かりやすいでしょう。
※価格・カラー・仕様・納期は変更される場合があります。特に海外製品は、日本国内での正規流通品か、輸入品・施主支給品かによって保証や納期、施工条件が異なるため、採用前に最新のメーカー資料・販売店情報をご確認ください。
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