KITCHEN CHOICE
キッチンは「見た目」や「ブランド」だけで選ばない。
キッチンを選ぶとき、最初に考えるのは何でしょうか。
色、素材、レイアウト、メーカー、価格。
もちろん、どれも大切です。
でも、本当に大切なのは「そのキッチンで、どんな暮らしをしたいのか。」ということ。
料理をたくさんするのか。
家族と一緒に料理をするのか。
できるだけ片付いた状態を保ちたいのか。
ダイニングとのつながりを大切にするのか。
キッチンは、単なる「設備」ではありません。
毎日の料理、食事、片付け、家族や友人・知人との会話や調理。
さまざまな「暮らし」が集まる場所です。
キッチンデザイン研究所では、
デザインと使いやすさの両方から、
自分に合ったキッチンの選び方を考えます。
01|まずは「キッチンの形」から考える
あなたに合うレイアウトは?
キッチンには、さまざまなレイアウトがあります。
I型、L型、Ⅱ型、ペニンシュラ、アイランド・・・。
どれが一番優れているということではありません。
重要なのは、「誰が、どのように使うのか」です。
I型キッチン
シンプルでスペースを有効に使いやすい、基本的なレイアウト。
こんな人におすすめ
- キッチンをコンパクトにしたい
- ダイニングを広く取りたい
- シンプルな動線にしたい
L型キッチン
作業スペースを確保しながら、効率的な動線を作りやすいレイアウト。
こんな人におすすめ
- 調理スペースを広くしたい
- 作業動線を短くしたい
- キッチンを壁際にまとめたい
Ⅱ型キッチン
シンクとコンロを分けることで、作業スペースを確保しやすいレイアウト。
こんな人におすすめ
- 料理をする時間が長い
- 複数人でキッチンを使う
- 作業スペースを広く取りたい
ペニンシュラキッチン
キッチンの一部が壁につながった対面型キッチン。
リビング・ダイニングとのつながりを作りながら、比較的計画しやすいのが特徴です。
アイランドキッチン
キッチンを壁から離して配置する、開放感のあるレイアウト。
キッチンそのものをインテリアの中心として考えたい人にも向いています。
02|次に「使いやすさ」を考える
キッチンのサイズは、広ければいい?
答えは、必ずしも「YES」ではありません。
キッチンが大きくなるほど作業スペースは増えます。
しかし、
・シンクから冷蔵庫まで遠い。
・背面収納まで何度も歩く。
・キッチンの手入れに時間が掛かる。
・どこに何が入っているのか、把握しきれない。
そんなキッチンでは、広さが逆に負担になることもあります。
キッチンでは、
「どれだけ大きいか」より、
「どれだけ無駄なく動けるか」
が重要です。
ここで考えたいポイント
- キッチンの幅
- 奥行
- 天板の高さ
- シンクの位置
- コンロの位置
- 冷蔵庫(家電)の位置
- 他収納との距離
- 通路幅
- ゴミ箱の位置
03|「収納」は後から考えない
キッチン収納は、収納量だけで決めない。
キッチンを計画するとき、「収納がたくさんあれば安心」と考えてしまいがちです。
しかし重要なのは、「何を、どこに収納するか」です。
例えば、
- 食器
- 鍋/フライパン
- 調味料
- 食品
- 家電
- 調理道具
- 洗剤
- ゴミ箱
それぞれ使用頻度が違います。
毎日使うものを奥にしまってしまえば、収納量が多くても使いにくいキッチンになります。
収納を考えるときのポイント
① 使用頻度
毎日使うものは取り出しやすい場所へ。
② 使用場所
使う場所の近くに収納する。
③ 見せる・隠す
すべてを隠す必要はありません。
④ ゴミ箱の場所
意外と忘れられやすい重要ポイントです。
04|キッチン機器は「スペック」だけで選ばない
食洗機、IH、水栓、レンジフード。
キッチンの価格を左右するのが、設備機器です。
海外製食洗機にするか、国内製にするか。
IHにするか、ガスにするか。
水栓はデザインで選ぶのか、機能で選ぶのか。
レンジフードは掃除のしやすさを優先するのか。
カタログを見ると、どの商品も魅力的に見えます。
だからこそ、
「高性能だから良い」ではなく、
「自分の使い方に合っているか」
という視点が重要です。
キッチン機器を選ぶ
食洗機
容量・洗浄力・収納性・使い勝手から比較。

IH・ガスコンロ
料理スタイルから選ぶ。

水栓
デザインだけでなく、吐水・操作性・浄水機能などから比較。

レンジフード
掃除のしやすさ、換気性能、デザインを比較。

05|素材と色で、キッチンの印象は大きく変わる
「白いキッチン」や「黒いキッチン」、「木目のキッチン」
だけではありません。
キッチンの印象を決めるのは、扉の色だけではありません。
天板、扉、取手、壁、床、照明。
それぞれの組み合わせによって、同じレイアウトでもまったく違う空間になります。
例えば、
ナチュラル
木目+白+ベージュ。
自然素材との相性が良く、柔らかな印象。
モダン
ブラック+グレー+石目。
直線的で落ち着いた印象。
ホテルライク
石目+間接照明+ダークカラー。
キッチンを家具のように見せたい場合に。
ミニマル
白+グレー+シンプルな面材。
余計なものを見せない、すっきりした空間。
このように、テイストでの選択も出来ますし、好きな色をベースカラーとして考え、アクセントカラーを検討する方法も良いです。
06|「ゴミ箱」もキッチン設計の一部
ゴミ箱は、最後に買うものではありません。
キッチンを計画していると、「ゴミ箱は完成してから考えればいい」と思ってしまいがちです。
しかし、45Lのゴミ箱を2台置けば、結構なスペースが必要になります。
さらに使う上では、
- フタが開く高さ
- ゴミ袋の交換
- キャスター
- 自動開閉
- ニオイ対策
まで考える必要があります。
だから、
ゴミ箱を置く場所や使用状況まで決めて、初めてキッチン収納が完成する。
と考えてもいいでしょう。

07|予算から考える
「理想のキッチン」と「予算」のバランス
キッチン選びで避けて通れないのが価格です。
同じようなサイズでも、
- メーカー
- 扉材
- 天板
- 水栓
- 食洗機
- IH
- レンジフード
- 収納
によって価格は大きく変わります。
そこで、「全部良いものにする」のではなく、
「どこにお金をかけるか」
を決めることをおすすめします。
例えば、
お金をかけたい
- 天板
- 食洗機
- 水栓
標準でもいい
- 扉材
- 一部の機器
というように、優先順位をつけます。
キッチン選びは、
「高いものを選ぶ」ことではなく、
「自分にとって価格に見合う、それ以上の価値があるものを選ぶ」こと。
これが大切です。
08|キッチンを選ぶためのCHECK LIST
ここは読者が保存したくなるコンテンツにします。
キッチン計画 10のチェックポイント
□ キッチンのレイアウトは決まっている?
□ 誰が主にキッチンを使う?
□ 既製キッチン?量産キッチン?オーダーキッチン?
□ 冷蔵庫までの動線は?
□ 背面収納との距離は?
□ ゴミ箱の位置は?
□ 食洗機は必要?
□ 収納するものは決まっている?
□ 天板・扉の素材は暮らしに合っている?
□ 予算の中で「こだわりたい部分」は決まっている?
09|迷ったら【00「暮らし」】から逆算する
キッチン選びに正解はありません。
アイランドキッチンが一番良い。
大容量の食洗機が一番良い。
収納は多いほど良い。
高級な天板が一番良い。
――そんな単純な話ではありません。
例えば、
料理をほとんどしない人と毎日家族の料理をする人
では、必要なキッチンは違います。
1人暮らしか、夫婦だけか、子供がいるか、2世帯か、
でも違います。
キッチンを隠したい人とキッチンを暮らしの中心にしたい人
でも違います。
だからこそ、
「人気のキッチン」ではなく、
「自分に合うキッチン」を探す。
それが、キッチン選びで一番大切なことだと考えています。
人気のキッチンランキング!や、販売台数No1!などの情報に惑わされる事なく、色々な情報は収集しながら、自分なら。という視点で常に考え、検討を進める事が大事です。
他人が良い=自分も良い。という判断は良いようで間違ってることが多くあります。
KITCHEN DESIGN LABORATORY
キッチンデザイン研究所が考えること
キッチンは単なる「住宅設備=物」ではありません。
調理をする。
食事をする。
家族と話す。
一人でコーヒーを飲む。
子どもと一緒にご飯を作る。
友人を招いてお酒を嗜む。
シェフを招いて料理を振る舞う。
そこには、さまざまな出来「事」があります。
だから私は、「どんなキッチン(物)が売れているか」
だけではなく、「どんなキッチンなら、暮らし(事)がもっと良くなるか」
という視点からキッチンを考えます。
デザイン。収納。設備。素材。サイズ。そして、そこで過ごす時間。
オーダーキッチンでも、量産メーカーキッチンでも、自分や家族、使う人・見る人が良いと想えるキッチンに出会う事がもっとも重要なのです。
キッチンデザイン研究所では、キッチンメーカーに拘らず、キッチンに関わることを一つずつ研究しながら、キッチン選びに役立つ情報を発信していきます。