【キッチン機器】レンジフードの選び方|富士工業・ARIAFINA・TAJIMA・渡辺製作所を比較

キッチン機器

キッチンを選ぶ際、意外と悩むのがレンジフード

「換気するための機器だから、どれを選んでも大きな違いはないのでは?」

と思われる方もいるかもしれません。

しかし、実際には、

清掃性・操作性・換気性能・デザイン・設置条件

など、選ぶポイントはいくつかあります。

特に最近のオーダーキッチンでは、アイランド型やペニンシュラ型など、レンジフードがリビングやダイニングから見えるケースも多くなっています。

そのためレンジフードは、

「換気するための機器」+「キッチンを構成するデザイン」

として考えることが重要だと思います。

今回は、レンジフードを選ぶ際に知っておきたいポイントと、代表的なメーカーとして

富士工業・ARIAFINA・TAJIMA・渡辺製作所

を比較していきます。


目次

  1. レンジフードの基本
  2. 清掃性
  3. 機能
  4. デザイン
  5. メーカーによる違い
  6. 富士工業
  7. ARIAFINA
  8. TAJIMA
  9. 渡辺製作所
  10. まとめ
  11. ラボ長Tのおすすめ

レンジフードの基本

まず、レンジフードはコンロやIHなどの加熱機器から発生する、

  • 油煙
  • ニオイ
  • 湯気

などを屋外へ排気するための設備です。

昔の「換気扇」というと、壁に付いたプロペラファンをイメージする方も多いと思います。

現在の住宅では、ダクトを利用して排気するシロッコファンを使用したレンジフードが一般的です。

ただし、同じレンジフードでも、

どのようなファンを使っているか、どのように油を捕集するか、どのように掃除するか

など、内部の仕組みには違いがあります。


① 清掃性

レンジフードを選ぶときに、個人的にかなり重要だと思っているのが清掃性です。

レンジフードは料理をすればするほど油汚れが付着します。

そのため、

「見た目がカッコいい」

だけで選んでしまうと、後から掃除の大変さが気になることもあります。

確認したいのは、

  • フィルターの有無
  • 整流板の掃除方法
  • ファンの取り外し方法
  • オイルトレーの有無
  • 油汚れをどのように捕集するか
  • 自動清掃機能の有無

など。

メーカーによって考え方がかなり違います。

例えばTAJIMAのCORALEは、ファンへの油付着を抑える構造と、使用後にファンを自動清掃する機能を特徴としています。

ただし、「ファンのお手入れが不要=レンジフード全体の掃除が不要」ではありません。

整流板やフィルター、本体などは定期的な清掃が必要です。


② 機能

レンジフードには、単純に「ON・OFFする」だけではなく、さまざまな機能があります。

代表的なのが、

加熱機器連動

IHやガスコンロの操作に合わせて、レンジフードを自動で運転・停止する機能。

同時給排

排気と同時に給気を行うことで、室内の負圧を抑える方式。

高気密住宅や高層階の住居などで使用する機能。

風量調整

料理内容などに合わせて排気量を調整します。

タイマー

調理後もしばらく運転してから自動停止する機能。

などです。

ただし、すべての住宅にすべての機能が必要というわけではありません。

特に同時給排については、住宅の気密性や換気計画、排気条件などを確認したうえで必要性を判断することが大切です。


③ デザイン

そして、オーダーキッチンで意外と重要なのがデザインです。

壁付けキッチンなら、レンジフードが壁面に納まるため、比較的存在感を抑えることができます。

一方、

アイランドキッチンやペニンシュラキッチン

では、レンジフードがLDKから見えることが多くなります。

そのため、

「レンジフードだけが設備っぽく見える」

ということがあります。

キッチンの扉・天板・水栓・照明・家具などと合わせて、

レンジフードもインテリアの一部として考える

ことが重要です。


④ メーカーによって何が違う?

では、実際にどのメーカーを選べばいいのでしょうか。

今回比較する4社を大きく分けると、私は次のように考えています。

メーカー特徴
富士工業(FUJIOH)機能・清掃性・ラインアップ
ARIAFINAデザイン・質感・プレミアム感
TAJIMA機能・清掃性・デザインのバランス
渡辺製作所サイズ・仕様・設置条件への対応

もちろん、各メーカーにも複数の商品があります。

そのため、

「メーカーだけで決める」のではなく、
「自分に必要な機能を持ったモデルを選ぶ」

という考え方がおすすめです。


富士工業(FUJIOH)

富士工業は、レンジフードを中心とした換気機器を展開しているメーカーです。

現在は「FUJIOH」というブランドで、家庭用レンジフードを幅広く展開しています。

製品によって、

  • オイルスマッシャー
  • 自動洗浄
  • 風量おまかせ運転
  • 加熱機器連動
  • 同時給排

など、さまざまな機能があります。

そのため、

「まずレンジフードの機能をしっかり比較したい」

という場合には、候補に入れやすいメーカーです。

FUJIOH公式サイト

ラインアップ数が多いので、選択する場合は、どの機能を重視するか。が第一歩になります。


ARIAFINA

ARIAFINAは、富士工業の換気技術とイタリア・Elica社のデザインを組み合わせたプレミアムレンジフードブランドです。

特徴は、やはりデザイン性

代表的なモデル「Federika(フェデリカ)」は、複数のカラー・仕上げが用意されており、キッチン全体のデザインに合わせて選びやすくなっていますし、最上位モデルの「Viviana(ヴィヴィアナ)」に至っては、薄い見付部のカラーを更に二分し、カラーを分けた対応も出来る仕様で、機能も照明色温度を変えたりも出来る、かなり住宅環境に寄り添った使い方が出来るモデルです。

レンジフードを単なる設備ではなく、

キッチンのデザインを構成する一つのアイテム

として考えたい方には、非常に相性の良いブランドだと思います。

ARIAFINA公式サイト


TAJIMA

TAJIMAは、TJMデザインが展開するレンジフードブランドです。

「FELICE」や「CORALE」などのシリーズがあります。

特にCORALEは、

油を捕集する構造とファンの自動清掃機能

を特徴としています。

レンジフードの掃除が面倒という方にとっては、こうした清掃性への配慮は大きなポイントになります。

また、薄型でシンプルなデザインのモデルもあり、

「掃除はできるだけ楽にしたい。でもデザインも妥協したくない」

という方には候補に入れやすいメーカーです。

TAJIMAレンジフード公式サイト


渡辺製作所

渡辺製作所も、キッチン向けのレンジフードを幅広く展開しています。

特徴の一つが、さまざまな設置条件や仕様に対応しやすいこと

製品によって、

  • サイズ
  • カラー
  • 操作方法
  • 加熱機器連動
  • 同時給排
  • 低天井対応

などを選択できます。

また、オーダーメイドにも対応しているため、

「既製品ではちょうどいいものが見つからない」

というケースでは、検討する価値があります。

実際に私も、加熱機の関係で幅1500mmでスッキリしたデザインフードをオーダーで製作した事もあります。

オーダーキッチンでは、キッチン本体だけではなく、住宅側の梁や天井高さ、ダクト経路なども関係してくるため、こうした対応力が重要になることがあります。

渡辺製作所公式サイト


4メーカーを比較すると

ここまでを簡単にまとめると、

機能を重視するなら

富士工業(FUJIOH)

デザインを重視するなら

ARIAFINA

清掃性とデザインをバランスよく考えるなら

TAJIMA

設置条件や仕様の自由度を重視するなら

渡辺製作所

という選び方ができます。

ただし、これはあくまでメーカーの特徴を大きく整理したもの。

実際には、同じメーカーでも商品によって仕様が異なるので、最終的には具体的な型番まで確認する必要があります。


レンジフードは「コンロ」と一緒に選ぶ

もう一つ忘れてはいけないのが、

レンジフードと加熱機器の組み合わせ。

IHやガスコンロによっては、レンジフードとの連動機能が利用できます。

国産メーカーだと多くの機種が対応しておりますが、海外メーカーだと対応していないので、注意が必要です。

また、排気能力や設置高さなどについても確認が必要です。

さらに住宅側では、

  • ダクト経路
  • 外壁の位置
  • 天井高さ
  • 給気
  • 住宅の気密性

なども関係します。

そのため、

「このレンジフードがカッコいいから付けたい」

だけでは決められない場合があります。

レンジフードは、キッチン・加熱機器・住宅の換気計画をセットで考えることが大切です。


ラボ長Tのおすすめ|
迷ったら「ARIAFINA Federica」

ここまで色々と説明しましたが、

私がオーダーキッチンの提案で、
デザインを重視する場合に候補としてよく提案しているのが、

ARIAFINAの「Federica(フェデリカ)」です。

理由はシンプルで、

「レンジフードとしての機能」と「キッチン全体のデザイン」のバランスが取りやすいからです。

特にアイランドやペニンシュラでは、レンジフードはかなり目立つ存在になります。

だからこそ、「換気扇だから仕方なく付ける」ではなく、

「キッチンを構成する一つのデザイン要素として選ぶ」

という考え方をおすすめします。

アリアフィーナは、デザイン性はもちろん、幅1200mmのモデルや、低天井対応モデル、同時給排モデルなど、デザイン性を保ちつつ、加熱機や住宅の状況に合わせて選択できる幅が広いのも魅力で、打合せが進むと、要望が変わる事もあり、それに合わせたフード選択が出来るのも優れている点の1つです。

もちろん、他にも機能性が異なる、富士工業やTAJIMAなども魅力的なので、そのあたりの選択肢も十分あります。

レンジフードについても、

「どのメーカーが一番良いか」ではなく、「自分のキッチンに何を求めるか」

から考えてみてください。

それによって、選ぶべきレンジフードもかなり絞り込めると思います。

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